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急須の種類と特徴、シーンに合った選び方をご紹介。
一日の疲れを癒やす、心温まる一杯のお茶。そのお茶の時間をより楽しい時間に変えてくれるのが急須の存在です。急須の形状や素材はさまざまで、選び方一つでお茶の味わいが変わります。この記事では、それぞれの急須の特徴を詳しく解説していきます。また、当サイトでもご購入いただけるボトル型の急須もご紹介します! 目次 急須の形状 急須の素材 新しい急須の形「急須ボトル」 急須の形状 急須の形状は、横手型・後手型・上手型・宝瓶の4つに大別されます。 1.横手型 横手型は一番よく見かける形状で、日本特有の急須です。片手で持つのにちょうどいい大きさが特徴で、お茶を注ぐ際には蓋を親指で押さえます。1~2人分のお茶を入れるのに最適で、さまざまな種類のお茶を楽しむことができます。 2.後手型 後手型は中国発祥の急須で、西洋のティーポットもこの形状です。注ぎ口と反対側に持ち手があり、たっぷりとお湯を注いでも安定して持つことができます。中国茶や紅茶を楽しむのにおすすめです。 3.上手型(土瓶型) 上手型の急須は、持ち手が上部にある形状です。旅館や飲食店でよく見かけますし、多人数用に使える大きさが特徴です。持ち手には竹などの熱伝導性が低い素材が使われているため、熱いお湯を安全に扱うことができます。ほうじ茶や番茶など、熱湯で淹れるお茶を楽しむのに最適です。 4.宝瓶(ほうひん) 宝瓶は持ち手のない急須で、急須自体を直接持って注ぎます。最後の一滴までしっかり注げるので、お茶の風味を最大限に楽しむことができます。玉露やかぶせ茶、上級煎茶など、低温でじっくりと風味を引き出すお茶にぴったりです。また、宝瓶に似た形状で背が低い「絞り出し」型の急須もあり、小さくて片手で簡単に扱えます。 急須の素材 急須の素材は主に炻器(せっき)、磁器、陶器の3つに分けられます。それぞれの素材には独特の魅力があり、自分の好みや質感やデザイン、そして素材の特性を考えながら選ぶと良いでしょう。 1.炻器(せっき) 炻器は磁器と陶器の中間に位置する素材で、たくさんの小さな穴が特徴です。これらの穴がお茶の不要な部分を吸収し、美味しい部分だけをお湯に溶け出す役割を果たします。常滑焼や萬古焼などが炻器の代表例です。 2.磁器 磁器は吸水性がなく、急須にお茶の香りが移ることがありません。そのため、どんなお茶でもその本来の香りを存分に楽しむことができます。九谷焼や有田焼などが、国内で生産される磁器の代表例です。 3.陶器 陶器は素地が粗い粗陶器と細かい精陶器の2種類に大別されます。保湿性が高いことが特徴で、萩焼、益子焼、唐津焼などが国内で生産される陶器の代表例です。 新しい急須の形「急須ボトル」 ボトルにリーフとお湯を入れるだけで、本格的なお茶を手軽にたのしめるボトル型の急須です。暑い日には水出しで、肌寒い日にはお湯を注いでホットで楽しめます。持ち運びに便利で、オフィスや学校など家の外でも茶葉から淹れた本格的なお茶を、自由に手軽に楽しめます。 使い方 茶葉を5g(ティースプーン2杯程度)入れて、そのままお湯を注ぎます。 30〜60秒待ったら美味しいお茶の出来上がり。お茶が半分ほど減ったら途中でお湯を注ぎ足しながら、お茶を2~3煎ほど楽しめます。⇨急須ボトルのご購入はこちら いかがでしたでしょうか。...
急須の種類と特徴、シーンに合った選び方をご紹介。
一日の疲れを癒やす、心温まる一杯のお茶。そのお茶の時間をより楽しい時間に変えてくれるのが急須の存在です。急須の形状や素材はさまざまで、選び方一つでお茶の味わいが変わります。この記事では、それぞれの急須の特徴を詳しく解説していきます。また、当サイトでもご購入いただけるボトル型の急須もご紹介します! 目次 急須の形状 急須の素材 新しい急須の形「急須ボトル」 急須の形状 急須の形状は、横手型・後手型・上手型・宝瓶の4つに大別されます。 1.横手型 横手型は一番よく見かける形状で、日本特有の急須です。片手で持つのにちょうどいい大きさが特徴で、お茶を注ぐ際には蓋を親指で押さえます。1~2人分のお茶を入れるのに最適で、さまざまな種類のお茶を楽しむことができます。 2.後手型 後手型は中国発祥の急須で、西洋のティーポットもこの形状です。注ぎ口と反対側に持ち手があり、たっぷりとお湯を注いでも安定して持つことができます。中国茶や紅茶を楽しむのにおすすめです。 3.上手型(土瓶型) 上手型の急須は、持ち手が上部にある形状です。旅館や飲食店でよく見かけますし、多人数用に使える大きさが特徴です。持ち手には竹などの熱伝導性が低い素材が使われているため、熱いお湯を安全に扱うことができます。ほうじ茶や番茶など、熱湯で淹れるお茶を楽しむのに最適です。 4.宝瓶(ほうひん) 宝瓶は持ち手のない急須で、急須自体を直接持って注ぎます。最後の一滴までしっかり注げるので、お茶の風味を最大限に楽しむことができます。玉露やかぶせ茶、上級煎茶など、低温でじっくりと風味を引き出すお茶にぴったりです。また、宝瓶に似た形状で背が低い「絞り出し」型の急須もあり、小さくて片手で簡単に扱えます。 急須の素材 急須の素材は主に炻器(せっき)、磁器、陶器の3つに分けられます。それぞれの素材には独特の魅力があり、自分の好みや質感やデザイン、そして素材の特性を考えながら選ぶと良いでしょう。 1.炻器(せっき) 炻器は磁器と陶器の中間に位置する素材で、たくさんの小さな穴が特徴です。これらの穴がお茶の不要な部分を吸収し、美味しい部分だけをお湯に溶け出す役割を果たします。常滑焼や萬古焼などが炻器の代表例です。 2.磁器 磁器は吸水性がなく、急須にお茶の香りが移ることがありません。そのため、どんなお茶でもその本来の香りを存分に楽しむことができます。九谷焼や有田焼などが、国内で生産される磁器の代表例です。 3.陶器 陶器は素地が粗い粗陶器と細かい精陶器の2種類に大別されます。保湿性が高いことが特徴で、萩焼、益子焼、唐津焼などが国内で生産される陶器の代表例です。 新しい急須の形「急須ボトル」 ボトルにリーフとお湯を入れるだけで、本格的なお茶を手軽にたのしめるボトル型の急須です。暑い日には水出しで、肌寒い日にはお湯を注いでホットで楽しめます。持ち運びに便利で、オフィスや学校など家の外でも茶葉から淹れた本格的なお茶を、自由に手軽に楽しめます。 使い方 茶葉を5g(ティースプーン2杯程度)入れて、そのままお湯を注ぎます。 30〜60秒待ったら美味しいお茶の出来上がり。お茶が半分ほど減ったら途中でお湯を注ぎ足しながら、お茶を2~3煎ほど楽しめます。⇨急須ボトルのご購入はこちら いかがでしたでしょうか。...

日本茶をおいしく飲むための道具。お茶によって異なる急須・茶碗選び
お茶を楽しむ上で欠かせないさまざまな道具は、「茶道具」と総称されます。お茶をたてるための茶筅や茶碗、床の間を飾るアイテムなど、その種類は多岐にわたります。茶道では、これらの道具にこだわることが大切なおもてなしの一部とされています。特に、日本茶の味わいを引き立てる役割を果たすため、各道具の重要性を理解することは欠かせません。 この記事では、日本茶を更に美味しく、深く味わうために必要な茶道具とその役割について紹介します。初心者の方はもちろん、日常的に日本茶を楽しんでいる方にも、茶道具の多種多様な選択を再考する機会として、また新たな視点でお茶の楽しみ方を再発見するためのガイドとして、この記事が参考になれば幸いです。 目次 日本茶を深く味わうための基本的な道具とその選び方急須の選び方湯呑み茶碗の選び方まとめ 日本茶を深く味わうための基本的な道具とその選び方 日本茶には多くの流派がありますが、一般的な家庭やオフィスで日本茶を日常的に楽しむ際には、それほど細かい違いにこだわる必要はありません。今回の記事では、家庭や職場で日本茶を美味しく楽しむために重要な基本的な道具について説明します。 以下に、日本茶を美味しく楽しむための主要な4つの道具と、それぞれの選び方について解説します。これらの詳細を一つひとつ確認しながら、お茶の時間をより豊かにしてみてください。 1.急須 急須は、茶葉とお湯を合わせ、お茶の風味を引き出すために使用されます。多くの種類があり、迷ったときは、使用感やお茶の種類に合わせて選ぶことがポイントです。 2.湯呑み茶碗 湯呑み茶碗は、日本茶を楽しむための茶碗です。多くの種類があり、素材や色、形状などにより、自分だけの湯呑み茶碗を選ぶことも日本茶の醍醐味の一つとなります。選び方によって、日本茶の味や香りの印象が変わります。 3.茶筒 茶筒は、茶葉を保管するための容器です。木製、金属製(ステンレス、銅、ブリキなど)、プラスチック製など、さまざまな素材のものがあり、保存性や利便性に基づいて選びます。特に金属製のものは、和紙が貼られているものが多く、異なる絵柄や和紙の手触りを楽しむことができます。 4.湯冷まし 湯冷ましは、お茶に使用する湯の温度を調節するための茶器です。特に日本の緑茶、特に玉露の場合、適温は60℃前後とされていますが、ティーポットややかんのお湯はそれよりも熱いため、湯冷ましを使用して適切な温度にします。急須より少し大きなサイズが使いやすく、口が広いものほど冷めるのが早いです。 急須の選び方 急須は多くの形状や素材が存在します。お好みに基づいて選べば、日本茶を十分に楽しむことができます。しかし、より快適なお茶の時間を求めるのであれば、使用する状況に応じた急須を選択すると良いでしょう。急須の選び方にはいくつかの要点がありますが、今回は「形」と「素材」の2つの視点から説明します。 形状で選ぶ 急須の形状は大きく分けて、横手型・後手型・上手型・宝瓶の4つに分けられます。それぞれの特徴を理解して、自分のニーズに適したものを選びましょう。 1.横手型 最も一般的な形状であり、特に日本独自の急須です。片手で扱いやすいサイズ感があり、お茶を注ぐ際には蓋を親指で押さえます。1~2人分のお茶を入れるのに適しており、様々な種類のお茶に対応できます。 2.後手型 中国で生まれた急須で、西洋のティーポットもこの形状をしています。注ぎ口と反対側に持ち手があり、多量の湯を注いでも安定して扱うことができます。中国茶や紅茶を入れるのに適しています。 3.上手型(土瓶型) この型の急須は、持ち手が上部に配置されています。旅館や飲食店などでよく使われ、多人数に対応できる大きさが特徴です。持ち手には竹などの熱伝導性の低い素材が使われており、熱いお湯を扱っても安全です。熱湯で淹れるお茶、例えばほうじ茶や番茶などを楽しむのに適しています。 4.宝瓶(ほうひん) 宝瓶は持ち手のない急須で、本体を直接持って注ぎます。最後の一滴までしっかりと注ぐことが可能なため、お茶の風味を存分に感じることができます。低温でゆっくりとお茶の風味を引き出すお茶、例えば玉露やかぶせ茶、上級煎茶などに適しています。また、宝瓶に似た形状を持ちながらも背が低い「絞り出し」型の急須もあります。こちらは小型で片手で簡単に扱うことができます。 素材で選ぶ 急須の素材は主に3つのカテゴリー、つまり炻器(せっき)、磁器、陶器に分けることができます。それぞれの素材には独自のメリットがあり、自分の好みの質感やデザイン、そして素材の特性を考慮に入れて選んでみてください。 1.炻器(せっき)...
日本茶をおいしく飲むための道具。お茶によって異なる急須・茶碗選び
お茶を楽しむ上で欠かせないさまざまな道具は、「茶道具」と総称されます。お茶をたてるための茶筅や茶碗、床の間を飾るアイテムなど、その種類は多岐にわたります。茶道では、これらの道具にこだわることが大切なおもてなしの一部とされています。特に、日本茶の味わいを引き立てる役割を果たすため、各道具の重要性を理解することは欠かせません。 この記事では、日本茶を更に美味しく、深く味わうために必要な茶道具とその役割について紹介します。初心者の方はもちろん、日常的に日本茶を楽しんでいる方にも、茶道具の多種多様な選択を再考する機会として、また新たな視点でお茶の楽しみ方を再発見するためのガイドとして、この記事が参考になれば幸いです。 目次 日本茶を深く味わうための基本的な道具とその選び方急須の選び方湯呑み茶碗の選び方まとめ 日本茶を深く味わうための基本的な道具とその選び方 日本茶には多くの流派がありますが、一般的な家庭やオフィスで日本茶を日常的に楽しむ際には、それほど細かい違いにこだわる必要はありません。今回の記事では、家庭や職場で日本茶を美味しく楽しむために重要な基本的な道具について説明します。 以下に、日本茶を美味しく楽しむための主要な4つの道具と、それぞれの選び方について解説します。これらの詳細を一つひとつ確認しながら、お茶の時間をより豊かにしてみてください。 1.急須 急須は、茶葉とお湯を合わせ、お茶の風味を引き出すために使用されます。多くの種類があり、迷ったときは、使用感やお茶の種類に合わせて選ぶことがポイントです。 2.湯呑み茶碗 湯呑み茶碗は、日本茶を楽しむための茶碗です。多くの種類があり、素材や色、形状などにより、自分だけの湯呑み茶碗を選ぶことも日本茶の醍醐味の一つとなります。選び方によって、日本茶の味や香りの印象が変わります。 3.茶筒 茶筒は、茶葉を保管するための容器です。木製、金属製(ステンレス、銅、ブリキなど)、プラスチック製など、さまざまな素材のものがあり、保存性や利便性に基づいて選びます。特に金属製のものは、和紙が貼られているものが多く、異なる絵柄や和紙の手触りを楽しむことができます。 4.湯冷まし 湯冷ましは、お茶に使用する湯の温度を調節するための茶器です。特に日本の緑茶、特に玉露の場合、適温は60℃前後とされていますが、ティーポットややかんのお湯はそれよりも熱いため、湯冷ましを使用して適切な温度にします。急須より少し大きなサイズが使いやすく、口が広いものほど冷めるのが早いです。 急須の選び方 急須は多くの形状や素材が存在します。お好みに基づいて選べば、日本茶を十分に楽しむことができます。しかし、より快適なお茶の時間を求めるのであれば、使用する状況に応じた急須を選択すると良いでしょう。急須の選び方にはいくつかの要点がありますが、今回は「形」と「素材」の2つの視点から説明します。 形状で選ぶ 急須の形状は大きく分けて、横手型・後手型・上手型・宝瓶の4つに分けられます。それぞれの特徴を理解して、自分のニーズに適したものを選びましょう。 1.横手型 最も一般的な形状であり、特に日本独自の急須です。片手で扱いやすいサイズ感があり、お茶を注ぐ際には蓋を親指で押さえます。1~2人分のお茶を入れるのに適しており、様々な種類のお茶に対応できます。 2.後手型 中国で生まれた急須で、西洋のティーポットもこの形状をしています。注ぎ口と反対側に持ち手があり、多量の湯を注いでも安定して扱うことができます。中国茶や紅茶を入れるのに適しています。 3.上手型(土瓶型) この型の急須は、持ち手が上部に配置されています。旅館や飲食店などでよく使われ、多人数に対応できる大きさが特徴です。持ち手には竹などの熱伝導性の低い素材が使われており、熱いお湯を扱っても安全です。熱湯で淹れるお茶、例えばほうじ茶や番茶などを楽しむのに適しています。 4.宝瓶(ほうひん) 宝瓶は持ち手のない急須で、本体を直接持って注ぎます。最後の一滴までしっかりと注ぐことが可能なため、お茶の風味を存分に感じることができます。低温でゆっくりとお茶の風味を引き出すお茶、例えば玉露やかぶせ茶、上級煎茶などに適しています。また、宝瓶に似た形状を持ちながらも背が低い「絞り出し」型の急須もあります。こちらは小型で片手で簡単に扱うことができます。 素材で選ぶ 急須の素材は主に3つのカテゴリー、つまり炻器(せっき)、磁器、陶器に分けることができます。それぞれの素材には独自のメリットがあり、自分の好みの質感やデザイン、そして素材の特性を考慮に入れて選んでみてください。 1.炻器(せっき)...

紅茶にはどんな種類がある?茶葉の名前や飲み方、ポイントを解説
目次 紅茶とは紅茶の主な種類を一覧で紹介紅茶の飲み方の種類とは?まとめ 紅茶とは 紅茶は、世界中で愛される飲み物であり、その香り高い風味と豊かな味わいから人々を惹きつけてやみません。紅茶とは、キャメリア・シネンシスという植物の葉を発酵させたもので、その発酵度合いにより、さまざまな種類の紅茶が存在します。また、それぞれの紅茶は異なる風味、香り、そして色を持ち、それぞれの特徴を楽しむことができます。 紅茶の主な種類を一覧で紹介 【アッサム】 アッサムは、その名前が示す通りインドのアッサム地方で生産される紅茶です。この地域は世界最大の紅茶の産地であり、雨量が豊富で肥沃な土地が特徴です。アッサムの紅茶は、深い色合いと豊かな風味が特徴で、特にミルクティーに向くとされています。 【ダージリン】 ダージリンは、インドのダージリン地方で生産される紅茶で、"紅茶のシャンパン"とも称されるほどの高級品です。これは、その独特の華やかで複雑な風味からきており、季節によっても味わいが変化します。特に春の「ファーストフラッシュ」は、その爽やかな香りと優れた味わいから高く評価されています。 【セイロン】 セイロン紅茶はスリランカ(旧称セイロン)原産で、国全体が紅茶の生産地域となっています。その風味は生産地域によって異なりますが、一般的には金色がかった色合いと、フレッシュで香ばしい風味が特徴です。セイロン紅茶は、その爽快な風味からアイスティーにもよく使用されます。 【中国紅茶】 中国紅茶は、その多様性と深い歴史から幅広い種類があります。最も有名なものは「祁門紅茶(キーマン)」や「正山小種(リャプサンスーチョン)」で、これらはそれぞれ異なる特徴と風味を持ちます。祁門紅茶はその甘くまろやかな風味が特徴で、一方の正山小種は強烈なスモーキーな香りで知られています。 【和紅茶】 和紅茶は、日本で生産される紅茶のことを指します。元々日本は緑茶の産地として知られていますが、近年では紅茶の生産も注目されています。和紅茶の特徴は、その華やかで繊細な香りと、独特の甘みにあります。これは日本の茶園で栽培される茶葉の種類と、細心の注意を払った製茶方法によるものです。 紅茶の飲み方の種類は? 紅茶の飲み方もまた、その楽しみ方を広げる要素となります。 【ストレート】 紅茶をストレートで楽しむというのは、それ自体が一種のセレモニーです。これは、紅茶自体の風味や香り、そして色合いを直接感じる最もシンプルで素直な方法です。茶葉の産地や種類、そして収穫時期など、一杯の紅茶に込められたすべての要素を堪能することができます。最適な温度で丁寧に淹れられた紅茶は、その美味しさを直接感じるための最善の方法です。 【ミルクティー】 一方、紅茶にミルクを加えて楽しむ方法は、紅茶の風味を一層豊かに引き立てます。特に、濃厚な風味を持つアッサムなどの紅茶は、ミルクとの相性が良いとされています。ミルクが紅茶のタンニンと反応することで、紅茶の味わいはより滑らかでまろやかなものとなり、その結果、全体の風味が豊かになります。 【レモンティー】レモンの酸味と爽やかな香りは、紅茶の風味を引き立て、新たな味わいを引き出します。特に、ダージリンのような軽やかな風味の紅茶や、セイロンのように爽快な風味の紅茶は、レモンと一緒に楽しむとさらに美味しさが増します。夏の暑い日には、冷たいレモンティーが特におすすめです。 まとめ 紅茶というのは、本当に奥が深く、楽しい世界です。各地の風土が生み出すさまざまな種類の紅茶、それぞれの香りや風味、そしてそれをどう楽しむか、選択肢は無限に広がっています。これから紅茶を選ぶ時、新たな飲み方を試してみたい時、この記事があなたの"紅茶の旅"を一層豊かで楽しいものにする一助となれば嬉しいです。
紅茶にはどんな種類がある?茶葉の名前や飲み方、ポイントを解説
目次 紅茶とは紅茶の主な種類を一覧で紹介紅茶の飲み方の種類とは?まとめ 紅茶とは 紅茶は、世界中で愛される飲み物であり、その香り高い風味と豊かな味わいから人々を惹きつけてやみません。紅茶とは、キャメリア・シネンシスという植物の葉を発酵させたもので、その発酵度合いにより、さまざまな種類の紅茶が存在します。また、それぞれの紅茶は異なる風味、香り、そして色を持ち、それぞれの特徴を楽しむことができます。 紅茶の主な種類を一覧で紹介 【アッサム】 アッサムは、その名前が示す通りインドのアッサム地方で生産される紅茶です。この地域は世界最大の紅茶の産地であり、雨量が豊富で肥沃な土地が特徴です。アッサムの紅茶は、深い色合いと豊かな風味が特徴で、特にミルクティーに向くとされています。 【ダージリン】 ダージリンは、インドのダージリン地方で生産される紅茶で、"紅茶のシャンパン"とも称されるほどの高級品です。これは、その独特の華やかで複雑な風味からきており、季節によっても味わいが変化します。特に春の「ファーストフラッシュ」は、その爽やかな香りと優れた味わいから高く評価されています。 【セイロン】 セイロン紅茶はスリランカ(旧称セイロン)原産で、国全体が紅茶の生産地域となっています。その風味は生産地域によって異なりますが、一般的には金色がかった色合いと、フレッシュで香ばしい風味が特徴です。セイロン紅茶は、その爽快な風味からアイスティーにもよく使用されます。 【中国紅茶】 中国紅茶は、その多様性と深い歴史から幅広い種類があります。最も有名なものは「祁門紅茶(キーマン)」や「正山小種(リャプサンスーチョン)」で、これらはそれぞれ異なる特徴と風味を持ちます。祁門紅茶はその甘くまろやかな風味が特徴で、一方の正山小種は強烈なスモーキーな香りで知られています。 【和紅茶】 和紅茶は、日本で生産される紅茶のことを指します。元々日本は緑茶の産地として知られていますが、近年では紅茶の生産も注目されています。和紅茶の特徴は、その華やかで繊細な香りと、独特の甘みにあります。これは日本の茶園で栽培される茶葉の種類と、細心の注意を払った製茶方法によるものです。 紅茶の飲み方の種類は? 紅茶の飲み方もまた、その楽しみ方を広げる要素となります。 【ストレート】 紅茶をストレートで楽しむというのは、それ自体が一種のセレモニーです。これは、紅茶自体の風味や香り、そして色合いを直接感じる最もシンプルで素直な方法です。茶葉の産地や種類、そして収穫時期など、一杯の紅茶に込められたすべての要素を堪能することができます。最適な温度で丁寧に淹れられた紅茶は、その美味しさを直接感じるための最善の方法です。 【ミルクティー】 一方、紅茶にミルクを加えて楽しむ方法は、紅茶の風味を一層豊かに引き立てます。特に、濃厚な風味を持つアッサムなどの紅茶は、ミルクとの相性が良いとされています。ミルクが紅茶のタンニンと反応することで、紅茶の味わいはより滑らかでまろやかなものとなり、その結果、全体の風味が豊かになります。 【レモンティー】レモンの酸味と爽やかな香りは、紅茶の風味を引き立て、新たな味わいを引き出します。特に、ダージリンのような軽やかな風味の紅茶や、セイロンのように爽快な風味の紅茶は、レモンと一緒に楽しむとさらに美味しさが増します。夏の暑い日には、冷たいレモンティーが特におすすめです。 まとめ 紅茶というのは、本当に奥が深く、楽しい世界です。各地の風土が生み出すさまざまな種類の紅茶、それぞれの香りや風味、そしてそれをどう楽しむか、選択肢は無限に広がっています。これから紅茶を選ぶ時、新たな飲み方を試してみたい時、この記事があなたの"紅茶の旅"を一層豊かで楽しいものにする一助となれば嬉しいです。

お茶に含まれるカフェイン-カフェインフリーのお茶も紹介-
目次 カフェイン含有とカフェインフリーのお茶 カフェインフリーのお茶一覧 カフェインを含むお茶 カフェインの適正摂取量 まとめ カフェイン含有とカフェインフリーのお茶 コーヒーだけでなく、茶葉にもカフェインが含まれることが一般的です。 その一方で、カフェインフリーのお茶も存在します。カフェインフリーのお茶の種類を知ることで、就寝前や子どもに与える際に安心して飲むことができます。 カフェインフリーのお茶一覧 「茶外茶(ちゃがいちゃ)」とは、茶の木以外の植物から作られるお茶のことを指し、これらの多くはカフェインフリーです。 以下に、代表的なカフェインフリーのお茶を挙げます。 ・ルイボスティー ・麦茶 ・そば茶 ・杜仲茶(とちゅうちゃ) ・たんぽぽ茶 ・黒豆茶 ・コーン茶 ルイボスティーは、一般的にハーブティーとして知られ、カフェインフリーのお茶の一種です。ルイボスという豆科の植物を原料とし、ミネラルも豊富で、特に妊娠中の人に好まれています。 麦茶は夏の水分補給におすすめの一つで、カフェインフリーのお茶の中でも人気があります。大麦を原料にし、カフェインだけでなくタンニンも含まれていないため、苦みがなく、子どもでも飲みやすいとされています。 そば茶もまた、ノンカフェインのお茶で、ルチンが含まれており、生活習慣病の予防に役立つとされています。 杜仲茶は、杜仲という木の若葉から抽出されたもので、ノンカフェインです。一部の地域では健康茶として親しまれています。 たんぽぽ茶は、カフェインフリーで、肝臓や胆のうの健康をサポートすると言われています。また、デトックス効果があるとも言われています。 黒豆茶は、カフェインフリーのお茶で、抗酸化物質が豊富であるとされ、健康維持に役立つとされています。 コーン茶は、コーン(トウモロコシ)の芯から作られるお茶で、ノンカフェインです。デトックスやダイエットにもおすすめです。 カフェインを含むお茶 カフェインを含むお茶は、脳を活性化させる効果があります。そのため、昼間に集中力を高めるためや、仕事をするときに飲むのがおすすめです。その代表として以下のお茶があります。・緑茶・ウーロン茶・黒茶(紅茶)・プーアル茶緑茶は抗酸化作用が高く、健康に良いとされています。また、カフェインを含むため、頭をスッキリさせる効果もあります。ウーロン茶は緑茶と黒茶の中間のようなお茶で、カフェインも含んでいますが、緑茶よりも少なめです。そのため、カフェインを控えたい方でもある程度は楽しむことができます。黒茶はフルーティな香りが特徴的で、リラックス効果とともに、カフェインによる脳の活性化効果も期待できます。プーアル茶は中国の伝統的なお茶で、長期間発酵させることで独特の風味が生まれます。この茶にはカフェインが含まれていますが、発酵により他の成分も多く含まれており、その一部は消化を助ける効果があります。 カフェインの適正摂取量 一般的に、成人のカフェイン摂取量の上限は1日あたり約400mgとされています。ただし、個々の体質や健康状態、カフェインに対する感受性などにより、その限度は異なる場合もあります。...
お茶に含まれるカフェイン-カフェインフリーのお茶も紹介-
目次 カフェイン含有とカフェインフリーのお茶 カフェインフリーのお茶一覧 カフェインを含むお茶 カフェインの適正摂取量 まとめ カフェイン含有とカフェインフリーのお茶 コーヒーだけでなく、茶葉にもカフェインが含まれることが一般的です。 その一方で、カフェインフリーのお茶も存在します。カフェインフリーのお茶の種類を知ることで、就寝前や子どもに与える際に安心して飲むことができます。 カフェインフリーのお茶一覧 「茶外茶(ちゃがいちゃ)」とは、茶の木以外の植物から作られるお茶のことを指し、これらの多くはカフェインフリーです。 以下に、代表的なカフェインフリーのお茶を挙げます。 ・ルイボスティー ・麦茶 ・そば茶 ・杜仲茶(とちゅうちゃ) ・たんぽぽ茶 ・黒豆茶 ・コーン茶 ルイボスティーは、一般的にハーブティーとして知られ、カフェインフリーのお茶の一種です。ルイボスという豆科の植物を原料とし、ミネラルも豊富で、特に妊娠中の人に好まれています。 麦茶は夏の水分補給におすすめの一つで、カフェインフリーのお茶の中でも人気があります。大麦を原料にし、カフェインだけでなくタンニンも含まれていないため、苦みがなく、子どもでも飲みやすいとされています。 そば茶もまた、ノンカフェインのお茶で、ルチンが含まれており、生活習慣病の予防に役立つとされています。 杜仲茶は、杜仲という木の若葉から抽出されたもので、ノンカフェインです。一部の地域では健康茶として親しまれています。 たんぽぽ茶は、カフェインフリーで、肝臓や胆のうの健康をサポートすると言われています。また、デトックス効果があるとも言われています。 黒豆茶は、カフェインフリーのお茶で、抗酸化物質が豊富であるとされ、健康維持に役立つとされています。 コーン茶は、コーン(トウモロコシ)の芯から作られるお茶で、ノンカフェインです。デトックスやダイエットにもおすすめです。 カフェインを含むお茶 カフェインを含むお茶は、脳を活性化させる効果があります。そのため、昼間に集中力を高めるためや、仕事をするときに飲むのがおすすめです。その代表として以下のお茶があります。・緑茶・ウーロン茶・黒茶(紅茶)・プーアル茶緑茶は抗酸化作用が高く、健康に良いとされています。また、カフェインを含むため、頭をスッキリさせる効果もあります。ウーロン茶は緑茶と黒茶の中間のようなお茶で、カフェインも含んでいますが、緑茶よりも少なめです。そのため、カフェインを控えたい方でもある程度は楽しむことができます。黒茶はフルーティな香りが特徴的で、リラックス効果とともに、カフェインによる脳の活性化効果も期待できます。プーアル茶は中国の伝統的なお茶で、長期間発酵させることで独特の風味が生まれます。この茶にはカフェインが含まれていますが、発酵により他の成分も多く含まれており、その一部は消化を助ける効果があります。 カフェインの適正摂取量 一般的に、成人のカフェイン摂取量の上限は1日あたり約400mgとされています。ただし、個々の体質や健康状態、カフェインに対する感受性などにより、その限度は異なる場合もあります。...

お茶の種類、それぞれのお茶が持つ味や香りの特徴
皆さんは普段、どんな飲み物を口にしていますか?最近では、お茶離れ、急須離れという言葉をよく見かける一方、お茶という言葉を知らない日本人はおそらく殆どいないと思います。幼い頃もしくは、ご実家では今でも食卓に急須が並んでいるという方も少なくないかもしれません。日本人に、馴染みの深い飲み物であるお茶。今回は改めて、お茶の種類と特徴について、ご紹介していきたいと思います。 ※茶の間では、各農家さんが作る、多種多彩なお茶を楽しむことができます。一般的な煎茶だけでなく、紅茶、烏龍茶、ほうじ茶などさまざま……。ぜひ、足を運んでみてくださいね! 目次 1.お茶の種類は大きく分けて3種類!その特徴とは? 1-1.緑茶(不発酵茶) 1-2.発酵茶(紅茶) 1-3.半発酵茶 2.人気のお茶の種類と特徴! お茶の種類は大きく分けて3種類!その特徴とは? お茶の葉には酸化酵素があり、発酵という言葉は茶の葉が持っている酵素を働かせることを意味します。世界中のあらゆる茶は、摘んで茶を製造する際に、酵素の働きを止めるための加熱処理を行いますが、この加熱処理をいつ行うかにより、「不発酵茶」「発酵茶」「半発酵茶」の3つに分類されます。 緑茶(不発酵茶) 摘んできた生の茶葉を、できる限り早く「煮る」「蒸す」「炒る」などの各方法で加熱し、酵素の働きを止めることで出来る茶が不発酵茶(緑茶)です。日本では蒸して酵素を止める「蒸し製緑茶」が多く作られていますが、茶の起源と言われる中国をはじめ、世界の殆どの国や地域では釜で炒って酵素を止める「炒り製緑茶」が作られています。 日本の緑茶が蒸し製法なのは単純な理由で、古から伝わる方法が伝承されているから。奈良時代から鎌倉時代にかけて、中国の唐や宋に渡った仏僧達が持ち帰ったお茶の製造方法が、蒸して酵素を止める蒸し製。その方法を現代まで続けているのです。一方、中国では明の王朝の頃から釜で炒って酵素を止める方法が主流となり、今に続いています。世界的にも釜炒り製法が広まっていったことを受け、島国日本を除く多くの国が釜炒り製法となっているのです。日本の緑茶の歴史をもう少し続けると、伝来当時のお茶の種類は、今で言う抹茶に近いものでした。当時は蒸した葉をすり鉢などで細かく砕いて型に入れ乾燥させた固形茶と呼ばれるもので、板チョコのような形状のものでした。これを薬研で細かな粉にして、熱湯で立てて飲むというのが、当時の習わし。 時代が進み、江戸時代に蒸した葉を揉んで乾かす製法、「青柳製法」と呼ばれるものが確立し、今の煎茶や玉露の原型に近づいていったと言われています。さらに明治に入って、宇治でお茶の形を、ピンと張った針のように整える技法「宇治製法」が生み出され現在の煎茶の形状になりました。 蒸して乾かす点は千年以上変わらずとも、お茶の形状は時代に合わせて変化してきたため、日本の緑茶は多くの種類が生まれました。 発酵茶(紅茶) 緑茶のように酸化酵素の働きをすぐに止める茶もあれば、酵素の働きを利用して味や香りを生み出すお茶もあります。酵素の働きをどの程度利用するかによってお茶の種類は変わりますが、十分に利用して発酵させたお茶を「発酵茶」といい、これがいわゆる紅茶です。 紅茶は20カ国以上でつくられており、世界全体で作られるお茶の全生産量のおよそ7割を占めています。実は地球上では、紅茶のほうが緑茶よりもたくさん飲まれているのです。紅茶は生産国やその産地によって「〇〇ティー」と呼ばれることがあります。 例えば「セイロンティー」というと、セイロン島、つまりスリランカで作られた紅茶を指します。「アッサムティー」といえば、インドのアッサム地方で作られた紅茶のことです。京都の宇治で作るお茶を「宇治茶」と呼ぶのに近い感覚ですね。 これらの中でも、インドのダージリン、スリランカのウバ、中国のキーモンが世界三大紅茶として有名です。 紅茶は、産地の気候や風土によって、品質や香りが異なるという特徴があります。 インドの紅茶は、茶葉の種類も豊富です。主な産地としてヒマラヤ山脈の麓にある大産地・アッサムやヒマラヤ山脈中腹の名産地・ダージリン、南インドの新産地・ニルギリなどがあり、それぞれ個性がはっきり生まれます。スリランカの紅茶は、セイロンティーと呼ばれ、世界有数の紅茶消費国・英国御用達の高品質な紅茶です。比較的マイルドな風味とされ、産地としてはウバやディンブラ、ヌワラエリアなどが代表的です。味、香り、色のバランスがよいという特徴があります。お茶発祥の国・中国は紅茶の発祥国でもあります。現地では「紅茶(ホンチャ)」と言い、緑茶やウ-ロン茶のようにストレートティーとして何煎も楽しめる紅茶が多くあります。産地ではないのですが、イギリスは紅茶文化発祥の地と言われています。中国で紅茶の作り方が開発されたきっかけはイギリスが茶を大量に購入したからですし、インドやスリランカでの紅茶栽培はイギリスの植民地経営の中で始まったことを考えると、イギリスなしで今の紅茶世界は語れません。紅茶の消費量も世界トップクラスを誇るため、歴史のある有名な紅茶ブランドが豊富です。紅茶選びに迷った際には、イギリスの紅茶ブランドを探してみるのも良いでしょう。他にも、日本や台湾、ネパールやマレーシア、インドネシアやブラジル、マダガスカル島でも紅茶は作られており、日本で作られる紅茶を和紅茶と呼ぶ向きもあり、人気が出てきました。 半発酵茶 酸化酵素の働きをどの程度利用するかによってお茶の種類は変わる、と述べましたが、「半発酵茶」はまさにその最たる例です。大まかに言えば、「不発酵茶=緑茶」、「発酵茶=紅茶」以外のほぼ全てが「半発酵茶」となります。 「半発酵茶」の中でも、一番有名なのは烏龍茶です。とは言うものの、緑茶や紅茶のように、半発酵茶=烏龍茶でもないのが難しいところ。発酵の具合によって様々な名前のお茶に枝分かれしていきます。 これらのお茶のほとんどは中国で作られているのですが、中国ではカラフルな色でお茶の種類を六種に分類することがあります。...
お茶の種類、それぞれのお茶が持つ味や香りの特徴
皆さんは普段、どんな飲み物を口にしていますか?最近では、お茶離れ、急須離れという言葉をよく見かける一方、お茶という言葉を知らない日本人はおそらく殆どいないと思います。幼い頃もしくは、ご実家では今でも食卓に急須が並んでいるという方も少なくないかもしれません。日本人に、馴染みの深い飲み物であるお茶。今回は改めて、お茶の種類と特徴について、ご紹介していきたいと思います。 ※茶の間では、各農家さんが作る、多種多彩なお茶を楽しむことができます。一般的な煎茶だけでなく、紅茶、烏龍茶、ほうじ茶などさまざま……。ぜひ、足を運んでみてくださいね! 目次 1.お茶の種類は大きく分けて3種類!その特徴とは? 1-1.緑茶(不発酵茶) 1-2.発酵茶(紅茶) 1-3.半発酵茶 2.人気のお茶の種類と特徴! お茶の種類は大きく分けて3種類!その特徴とは? お茶の葉には酸化酵素があり、発酵という言葉は茶の葉が持っている酵素を働かせることを意味します。世界中のあらゆる茶は、摘んで茶を製造する際に、酵素の働きを止めるための加熱処理を行いますが、この加熱処理をいつ行うかにより、「不発酵茶」「発酵茶」「半発酵茶」の3つに分類されます。 緑茶(不発酵茶) 摘んできた生の茶葉を、できる限り早く「煮る」「蒸す」「炒る」などの各方法で加熱し、酵素の働きを止めることで出来る茶が不発酵茶(緑茶)です。日本では蒸して酵素を止める「蒸し製緑茶」が多く作られていますが、茶の起源と言われる中国をはじめ、世界の殆どの国や地域では釜で炒って酵素を止める「炒り製緑茶」が作られています。 日本の緑茶が蒸し製法なのは単純な理由で、古から伝わる方法が伝承されているから。奈良時代から鎌倉時代にかけて、中国の唐や宋に渡った仏僧達が持ち帰ったお茶の製造方法が、蒸して酵素を止める蒸し製。その方法を現代まで続けているのです。一方、中国では明の王朝の頃から釜で炒って酵素を止める方法が主流となり、今に続いています。世界的にも釜炒り製法が広まっていったことを受け、島国日本を除く多くの国が釜炒り製法となっているのです。日本の緑茶の歴史をもう少し続けると、伝来当時のお茶の種類は、今で言う抹茶に近いものでした。当時は蒸した葉をすり鉢などで細かく砕いて型に入れ乾燥させた固形茶と呼ばれるもので、板チョコのような形状のものでした。これを薬研で細かな粉にして、熱湯で立てて飲むというのが、当時の習わし。 時代が進み、江戸時代に蒸した葉を揉んで乾かす製法、「青柳製法」と呼ばれるものが確立し、今の煎茶や玉露の原型に近づいていったと言われています。さらに明治に入って、宇治でお茶の形を、ピンと張った針のように整える技法「宇治製法」が生み出され現在の煎茶の形状になりました。 蒸して乾かす点は千年以上変わらずとも、お茶の形状は時代に合わせて変化してきたため、日本の緑茶は多くの種類が生まれました。 発酵茶(紅茶) 緑茶のように酸化酵素の働きをすぐに止める茶もあれば、酵素の働きを利用して味や香りを生み出すお茶もあります。酵素の働きをどの程度利用するかによってお茶の種類は変わりますが、十分に利用して発酵させたお茶を「発酵茶」といい、これがいわゆる紅茶です。 紅茶は20カ国以上でつくられており、世界全体で作られるお茶の全生産量のおよそ7割を占めています。実は地球上では、紅茶のほうが緑茶よりもたくさん飲まれているのです。紅茶は生産国やその産地によって「〇〇ティー」と呼ばれることがあります。 例えば「セイロンティー」というと、セイロン島、つまりスリランカで作られた紅茶を指します。「アッサムティー」といえば、インドのアッサム地方で作られた紅茶のことです。京都の宇治で作るお茶を「宇治茶」と呼ぶのに近い感覚ですね。 これらの中でも、インドのダージリン、スリランカのウバ、中国のキーモンが世界三大紅茶として有名です。 紅茶は、産地の気候や風土によって、品質や香りが異なるという特徴があります。 インドの紅茶は、茶葉の種類も豊富です。主な産地としてヒマラヤ山脈の麓にある大産地・アッサムやヒマラヤ山脈中腹の名産地・ダージリン、南インドの新産地・ニルギリなどがあり、それぞれ個性がはっきり生まれます。スリランカの紅茶は、セイロンティーと呼ばれ、世界有数の紅茶消費国・英国御用達の高品質な紅茶です。比較的マイルドな風味とされ、産地としてはウバやディンブラ、ヌワラエリアなどが代表的です。味、香り、色のバランスがよいという特徴があります。お茶発祥の国・中国は紅茶の発祥国でもあります。現地では「紅茶(ホンチャ)」と言い、緑茶やウ-ロン茶のようにストレートティーとして何煎も楽しめる紅茶が多くあります。産地ではないのですが、イギリスは紅茶文化発祥の地と言われています。中国で紅茶の作り方が開発されたきっかけはイギリスが茶を大量に購入したからですし、インドやスリランカでの紅茶栽培はイギリスの植民地経営の中で始まったことを考えると、イギリスなしで今の紅茶世界は語れません。紅茶の消費量も世界トップクラスを誇るため、歴史のある有名な紅茶ブランドが豊富です。紅茶選びに迷った際には、イギリスの紅茶ブランドを探してみるのも良いでしょう。他にも、日本や台湾、ネパールやマレーシア、インドネシアやブラジル、マダガスカル島でも紅茶は作られており、日本で作られる紅茶を和紅茶と呼ぶ向きもあり、人気が出てきました。 半発酵茶 酸化酵素の働きをどの程度利用するかによってお茶の種類は変わる、と述べましたが、「半発酵茶」はまさにその最たる例です。大まかに言えば、「不発酵茶=緑茶」、「発酵茶=紅茶」以外のほぼ全てが「半発酵茶」となります。 「半発酵茶」の中でも、一番有名なのは烏龍茶です。とは言うものの、緑茶や紅茶のように、半発酵茶=烏龍茶でもないのが難しいところ。発酵の具合によって様々な名前のお茶に枝分かれしていきます。 これらのお茶のほとんどは中国で作られているのですが、中国ではカラフルな色でお茶の種類を六種に分類することがあります。...

おいしい水出し緑茶の作り方
普段お湯で出している緑茶も、水から出せば違った味わいを楽しめます。 さらには、水出しによって生まれる嬉しい効果も。 今回は、水出し冷茶を美味しく作るポイントや、水出しにすることで生じるメリットを紹介します。 目次 1.煎茶に水を入れるだけで作れる 2.水出し緑茶をおいしくするポイント 3.緑茶を水出しにするメリット4.暑い夏におすすめ冷茶 煎茶に水を入れるだけで作れる 用意するのは、一般的に広く普及している煎茶の葉。量は水100mlに対して3g(ティースプーンで山盛り1杯くらい)です。少量ずつ作る場合は、道具は茶こしのついた急須を用意します。茶こしがなければ、お茶用のティーパックに煎茶を入れましょう。茶こしのついたポットに入れたり、飲むときに茶こしを通したりしても構いません。 まずは、容器に煎茶(または煎茶が入ったパック)を入れて、水を注ぎます。あとは急須を冷蔵庫に入れて1時間ほどおくだけです。ポットに入れて500ml以上の量を作るときは、3~6時間ほど置きましょう。そのままでは茶葉が沈殿するので、飲む前に軽くポットを振ると、茶の味が全体に行き渡り、均一になります。 緑茶だけでなく、紅茶やウーロン茶など、ほかのお茶でも水出しは可能です。抽出にかかる時間は、それぞれの茶葉によって異なるので、様子を見ながら好みの濃さに調節しましょう。 夏場の気温が高いときは、氷を追加して作ると、より冷えた水出し緑茶を作れます。その際は、煎茶の量を2倍程にして濃く作ると、冷たくてもしっかりした味わいを感じられるでしょう。 水出し緑茶をおいしくするポイント 水出し緑茶を美味しくするには、煎茶と水選びが大切です。 煎茶は高級な深蒸しのものにすると、濃く抽出され、より甘みを感じられるでしょう。水出し用に茶葉を細かく粉砕したタイプも販売されていますが、普通の茶葉で十分です。 水は硬度が低い軟水(硬度100未満)を使います。硬水(硬度100以上)にはカルシウムイオンやマグネシウムイオンが多く含むといわれているため、カフェインやカテキンと結びついて、香りや味わいがうまく抽出されません。これはお湯で出すときも同じです。 硬度は、水1,000mlあたりのカルシウムイオンやマグネシウムイオンの量で決まり、10~50程度の柔らかい水が緑茶に適しています。 日本の水は、ほとんどが軟水なので、ペットボトルの水はもちろん、水道水をそのまま使用しても問題はありません。ただし、消毒のためにカルキ(次亜塩素酸カルシウム)が含まれているため、独特の臭いがします。 そのため、軟水を使う前には2~3分ほど沸騰させてカルキを抜きましょう。浄水器を通した水道水も同じです。4~5時間汲み置きしてもカルキは抜けます。ポットで大量に作った場合は、冷蔵庫で保存して1日以内に飲み切りましょう。時間が経つほど茶葉が変質するからです。水出しの後に茶葉を濾したり、パックを取り出したりすると安心です。 また、水出し緑茶はお湯による殺菌がされていない分、容器のキレイさや、飲料水として安全に飲める水を入れることが大切です。特に夏場は注意しましょう。前述した茶葉の変質はもちろん、水出し中に温度が上がると菌が増えるので、冷蔵庫にて抽出するのがおすすめです。 緑茶を水出しにするメリット 緑茶を水出しにすると、お湯で出すのとは違ったメリットがあります。味と効果の面から見てみましょう。 うまみはそのままに、苦みは抑える 緑茶には、うまみ成分である「アミノ酸」と、苦み・渋みの原因となるカテキン、カフェインが含まれています。そのうち、お茶に含まれるカテキン類は4種程あり、そのうちエピガロカテキン(EGC)と、エピガロカテキンガレート(EGCG)の2種類は苦みや渋みが強い成分です。水の温度が高いほど、EGCGが多く抽出され、うまみよりも苦みや渋みのほうが強く感じられます。 一方、温度が低くなると、EGCGやカフェインの抽出は抑えられる一方、うまみ成分であるアミノ酸は同程度抽出されるので、相対的にうまみが強く感じられます。一般的には、緑茶の魅力をバランス良く楽しむため、80~90℃くらいのお湯で飲まれることが多いのですが、旨味を多く含有する高級煎茶や玉露の1煎目は50℃〜70℃の低めの温度で抽出するのがおすすめです。 さらに氷を入れたり、茶葉をあらかじめ冷やしておいたりすると、よりカフェインの抽出を抑えられるでしょう。 水から抽出しておけば、温めても味は変わらないので、苦みや渋みが苦手な方でも飲みやすいかもしれません。...
おいしい水出し緑茶の作り方
普段お湯で出している緑茶も、水から出せば違った味わいを楽しめます。 さらには、水出しによって生まれる嬉しい効果も。 今回は、水出し冷茶を美味しく作るポイントや、水出しにすることで生じるメリットを紹介します。 目次 1.煎茶に水を入れるだけで作れる 2.水出し緑茶をおいしくするポイント 3.緑茶を水出しにするメリット4.暑い夏におすすめ冷茶 煎茶に水を入れるだけで作れる 用意するのは、一般的に広く普及している煎茶の葉。量は水100mlに対して3g(ティースプーンで山盛り1杯くらい)です。少量ずつ作る場合は、道具は茶こしのついた急須を用意します。茶こしがなければ、お茶用のティーパックに煎茶を入れましょう。茶こしのついたポットに入れたり、飲むときに茶こしを通したりしても構いません。 まずは、容器に煎茶(または煎茶が入ったパック)を入れて、水を注ぎます。あとは急須を冷蔵庫に入れて1時間ほどおくだけです。ポットに入れて500ml以上の量を作るときは、3~6時間ほど置きましょう。そのままでは茶葉が沈殿するので、飲む前に軽くポットを振ると、茶の味が全体に行き渡り、均一になります。 緑茶だけでなく、紅茶やウーロン茶など、ほかのお茶でも水出しは可能です。抽出にかかる時間は、それぞれの茶葉によって異なるので、様子を見ながら好みの濃さに調節しましょう。 夏場の気温が高いときは、氷を追加して作ると、より冷えた水出し緑茶を作れます。その際は、煎茶の量を2倍程にして濃く作ると、冷たくてもしっかりした味わいを感じられるでしょう。 水出し緑茶をおいしくするポイント 水出し緑茶を美味しくするには、煎茶と水選びが大切です。 煎茶は高級な深蒸しのものにすると、濃く抽出され、より甘みを感じられるでしょう。水出し用に茶葉を細かく粉砕したタイプも販売されていますが、普通の茶葉で十分です。 水は硬度が低い軟水(硬度100未満)を使います。硬水(硬度100以上)にはカルシウムイオンやマグネシウムイオンが多く含むといわれているため、カフェインやカテキンと結びついて、香りや味わいがうまく抽出されません。これはお湯で出すときも同じです。 硬度は、水1,000mlあたりのカルシウムイオンやマグネシウムイオンの量で決まり、10~50程度の柔らかい水が緑茶に適しています。 日本の水は、ほとんどが軟水なので、ペットボトルの水はもちろん、水道水をそのまま使用しても問題はありません。ただし、消毒のためにカルキ(次亜塩素酸カルシウム)が含まれているため、独特の臭いがします。 そのため、軟水を使う前には2~3分ほど沸騰させてカルキを抜きましょう。浄水器を通した水道水も同じです。4~5時間汲み置きしてもカルキは抜けます。ポットで大量に作った場合は、冷蔵庫で保存して1日以内に飲み切りましょう。時間が経つほど茶葉が変質するからです。水出しの後に茶葉を濾したり、パックを取り出したりすると安心です。 また、水出し緑茶はお湯による殺菌がされていない分、容器のキレイさや、飲料水として安全に飲める水を入れることが大切です。特に夏場は注意しましょう。前述した茶葉の変質はもちろん、水出し中に温度が上がると菌が増えるので、冷蔵庫にて抽出するのがおすすめです。 緑茶を水出しにするメリット 緑茶を水出しにすると、お湯で出すのとは違ったメリットがあります。味と効果の面から見てみましょう。 うまみはそのままに、苦みは抑える 緑茶には、うまみ成分である「アミノ酸」と、苦み・渋みの原因となるカテキン、カフェインが含まれています。そのうち、お茶に含まれるカテキン類は4種程あり、そのうちエピガロカテキン(EGC)と、エピガロカテキンガレート(EGCG)の2種類は苦みや渋みが強い成分です。水の温度が高いほど、EGCGが多く抽出され、うまみよりも苦みや渋みのほうが強く感じられます。 一方、温度が低くなると、EGCGやカフェインの抽出は抑えられる一方、うまみ成分であるアミノ酸は同程度抽出されるので、相対的にうまみが強く感じられます。一般的には、緑茶の魅力をバランス良く楽しむため、80~90℃くらいのお湯で飲まれることが多いのですが、旨味を多く含有する高級煎茶や玉露の1煎目は50℃〜70℃の低めの温度で抽出するのがおすすめです。 さらに氷を入れたり、茶葉をあらかじめ冷やしておいたりすると、よりカフェインの抽出を抑えられるでしょう。 水から抽出しておけば、温めても味は変わらないので、苦みや渋みが苦手な方でも飲みやすいかもしれません。...