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緑茶が持つ効果・効能とは

緑茶が持つ効果・効能とは

日常的に多くの人が口にする緑茶ですが、その成分や効能を詳しく知っている方は少ないかと思います。今回は、改めて「緑茶」というものに焦点を当て、その成分や効能について、簡単に紹介していきたいと思います。 目次 1.緑茶の成分 2.緑茶がもたらすリラックス効果   緑茶の成分 緑茶とは、一般的に不発酵茶と呼ばれるお茶の総称です。日本では、お茶の葉が持つ酵素の発酵を止める加熱過程において、蒸しの工程が採用され、生葉に近い鮮やかな緑色のお茶が出来上がります。そんな緑茶の、主な成分とその健康効果を見ていくことにしましょう。 カテキン 「カテキン」は緑茶の渋み成分であり、ポリフェノールの一種です。一口にカテキンといっても、形の違いで4種類存在します。エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキンガレート(ECG)、エピガロカテキンガレート(EGCG)です。 カテキンには抗酸化作用があるとされ、活性酸素が人体の組織を攻撃するのを食い止めて、病気に発展するのを防ぐ働きを持ちます。脂質と結びついて過酸化脂質になるのを防ぐ役割があります。過酸化脂質は老化やがん、免疫力低下などの原因です。実際にカテキンの摂取が糖尿病の改善や認知症の予防、脳梗塞リスクの低下などを防ぐ効果があるのではないかという、研究結果が出ています。 ほかにも抗菌や抗ウイルス成分があるとされ、風邪予防のひとつとして緑茶の飲用が注目されています。 カフェイン 「カフェイン」は緑茶の苦み成分です。覚醒作用と利尿作用があるといわれています。摂り過ぎると不眠や頭痛といった症状が現れるため、過剰摂取は注意が必要です。 ちなみに1日に摂取できるカフェインの量は成人で400~450mgとされています。緑茶のカフェインは100mlあたり20mgで、コーヒーの1/3程度です。日常的な飲用いついても問題ないでしょう。ただし、玉露は緑茶の8倍カフェインが含まれています。 (※)同じ緑茶でも違いがあるので、注意が必要です。 テアニン 「テアニン」は緑茶のうまみ成分であるアミノ酸の一種で、お茶の甘みを構成する要素の一つです。茶葉の日光に当たる時間が少ないほど豊富に含まれるため、新茶や玉露は甘みを強く感じられます。ほかにも、テアニンにはリラックスができるといわれており、カフェインの覚醒作用を穏やかにするといわれています。 ビタミンC 成人の場合、ビタミンCの1日の推奨摂取量は100mgです。緑茶(煎茶の浸出液)にはビタミンCが含まれており、その量は1杯あたり6mg(100ml浸出液)ほど。1日4〜5杯の飲用で、推奨摂取量の30〜50%を摂取できると考えられています。 ちなみに、紅茶やウーロン茶の浸出液には0㎎と、全く含まれていません。(※) (※)出典:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」   緑茶がもたらすリラックス効果 近年の研究により、緑茶にはリラックス効果があると注目されています。 テアニンの抗ストレス作用 うまみ成分のテアニンが持つリラックス効果の研究が進められています。 ストレスによる老化を抑える ある実験では、ストレスをマウスにテアニンを与え摂取させたところ、摂取させていないマウスより寿命が延び、大脳の委縮を抑えられることが分かりました。これは、テアニンがストレスを和らげ、老化が早まるのを抑えている可能性があることを示しています。 出典:食品成分による老化及びストレスの予防 まとめ...

緑茶が持つ効果・効能とは

日常的に多くの人が口にする緑茶ですが、その成分や効能を詳しく知っている方は少ないかと思います。今回は、改めて「緑茶」というものに焦点を当て、その成分や効能について、簡単に紹介していきたいと思います。 目次 1.緑茶の成分 2.緑茶がもたらすリラックス効果   緑茶の成分 緑茶とは、一般的に不発酵茶と呼ばれるお茶の総称です。日本では、お茶の葉が持つ酵素の発酵を止める加熱過程において、蒸しの工程が採用され、生葉に近い鮮やかな緑色のお茶が出来上がります。そんな緑茶の、主な成分とその健康効果を見ていくことにしましょう。 カテキン 「カテキン」は緑茶の渋み成分であり、ポリフェノールの一種です。一口にカテキンといっても、形の違いで4種類存在します。エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキンガレート(ECG)、エピガロカテキンガレート(EGCG)です。 カテキンには抗酸化作用があるとされ、活性酸素が人体の組織を攻撃するのを食い止めて、病気に発展するのを防ぐ働きを持ちます。脂質と結びついて過酸化脂質になるのを防ぐ役割があります。過酸化脂質は老化やがん、免疫力低下などの原因です。実際にカテキンの摂取が糖尿病の改善や認知症の予防、脳梗塞リスクの低下などを防ぐ効果があるのではないかという、研究結果が出ています。 ほかにも抗菌や抗ウイルス成分があるとされ、風邪予防のひとつとして緑茶の飲用が注目されています。 カフェイン 「カフェイン」は緑茶の苦み成分です。覚醒作用と利尿作用があるといわれています。摂り過ぎると不眠や頭痛といった症状が現れるため、過剰摂取は注意が必要です。 ちなみに1日に摂取できるカフェインの量は成人で400~450mgとされています。緑茶のカフェインは100mlあたり20mgで、コーヒーの1/3程度です。日常的な飲用いついても問題ないでしょう。ただし、玉露は緑茶の8倍カフェインが含まれています。 (※)同じ緑茶でも違いがあるので、注意が必要です。 テアニン 「テアニン」は緑茶のうまみ成分であるアミノ酸の一種で、お茶の甘みを構成する要素の一つです。茶葉の日光に当たる時間が少ないほど豊富に含まれるため、新茶や玉露は甘みを強く感じられます。ほかにも、テアニンにはリラックスができるといわれており、カフェインの覚醒作用を穏やかにするといわれています。 ビタミンC 成人の場合、ビタミンCの1日の推奨摂取量は100mgです。緑茶(煎茶の浸出液)にはビタミンCが含まれており、その量は1杯あたり6mg(100ml浸出液)ほど。1日4〜5杯の飲用で、推奨摂取量の30〜50%を摂取できると考えられています。 ちなみに、紅茶やウーロン茶の浸出液には0㎎と、全く含まれていません。(※) (※)出典:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」   緑茶がもたらすリラックス効果 近年の研究により、緑茶にはリラックス効果があると注目されています。 テアニンの抗ストレス作用 うまみ成分のテアニンが持つリラックス効果の研究が進められています。 ストレスによる老化を抑える ある実験では、ストレスをマウスにテアニンを与え摂取させたところ、摂取させていないマウスより寿命が延び、大脳の委縮を抑えられることが分かりました。これは、テアニンがストレスを和らげ、老化が早まるのを抑えている可能性があることを示しています。 出典:食品成分による老化及びストレスの予防 まとめ...

シングルオリジンのお茶とは。

シングルオリジンのお茶とは。

日本茶の新しい楽しみ方「シングルオリジン」をご存じでしょうか?シングルオリジンとは「同じ農園で作られた単一品種の茶葉」のことを指します。 この言葉は、コーヒーの世界で用いられていましたが、最近ではお茶の世界でもシングルオリジンという言葉が使われるようになりました。では、シングルオリジンのお茶は具体的にどのような違いがあるのか、シングルオリジンの日本茶についてご紹介します。 目次 1.シングルオリジンとは? 2.普通のお茶との違いは? 3.シングルオリジンのお茶の味とは? 4.シングルオリジンのお茶はどこで楽しめる?   シングルオリジンとは? まず、シングルオリジンとは何なのかについて詳しくご紹介します。 シングルオリジンとは下記条件で栽培された茶葉のことを指します。お茶の業界で昔から用いられている「自園自製」「生産直売」といった言葉もこのシングルオリジンと似た意味を持っています。 【シングルオリジンの条件】 ・単一農園で作られる ・単一品種の茶葉 シングルオリジンのポイントは、茶葉の栽培から製造までの過程において、生産者自らが、味や香りにテーマを持たせることが可能である、という点にあります。コーヒー・紅茶・チョコレートなど様々な食材で、シングルオリジンという概念は既にあり、生産から一貫したテーマを持って、最終製品となり販売されています。これまで、あまり目に止めなかったシングルオリジンの食材を手にとってみてはいかがでしょうか。   普通のお茶との違いは? 現在、流通する多くのお茶は、複数の茶園で栽培された茶葉同士を混ぜ合わせて作られています。理由は、ブレンドすることで均一で安定した香り、味に仕上げるためです。製造方法の過程によってブレンドされたお茶は、個性が失われる反面、一定の需要に対する安定的な供給を可能にしてきました。 シングルオリジンはまさに逆で、単一の農園、単一の種類によって作られ、最終製品化されるため、土地の違いや品種、造り手である茶師それぞれが持つ個性が最大限に活かされます。よって、シングルオリジンのお茶はブレンドされたお茶よりも、個性的で、味、香りに幅がある独特の風味を醸すお茶になるとされています。   シングルオリジンのお茶の味とは? シングルオリジンはブレンドされた製法のお茶よりも個性が強いとお伝えしましたが、具体的には、どのような違いが生まれるのでしょうか? シングルオリジンのお茶の味について解説します。 シングルオリジンのお茶の味わいの特徴 前述のとおり、シングルオリジンのお茶の特徴は、茶葉の個性を前面に出ている点にあります。苦みが強いもの、渋みが強いもの、旨味や甘味が強いものなど、作り手の嗜好により、茶葉の個性はさまざま。通常のブレンドを想定して作られた茶葉よりも、作家性が強いとも言えます。また、一煎から三煎まで、香りと味わいの変化が強いものが多いのもシングルオリジンの特徴です。 熱湯で淹れるのか、ぬるめの湯で淹れるのか、水で淹れるのかなど、温度によっても味わいが大きく変化します。湯温や抽出時間の違いを試して、自分好みの味、香りを探求できるのもシングルオリジンこその楽しみ方だと言えるでしょう。   シングルオリジンのお茶はどこで楽しめる? 個性や味・香りの変化を楽しめるシングルオリジンのお茶。まだまだ一般的ではないため、どこで購入したらよいかわからないという方も多いでしょう。最後にシングルオリジンのお茶の楽しみ方、これぞシングルオリジンと呼べる茶葉をご紹介します。 カフェでシングルオリジンのお茶を楽しむ...

シングルオリジンのお茶とは。

日本茶の新しい楽しみ方「シングルオリジン」をご存じでしょうか?シングルオリジンとは「同じ農園で作られた単一品種の茶葉」のことを指します。 この言葉は、コーヒーの世界で用いられていましたが、最近ではお茶の世界でもシングルオリジンという言葉が使われるようになりました。では、シングルオリジンのお茶は具体的にどのような違いがあるのか、シングルオリジンの日本茶についてご紹介します。 目次 1.シングルオリジンとは? 2.普通のお茶との違いは? 3.シングルオリジンのお茶の味とは? 4.シングルオリジンのお茶はどこで楽しめる?   シングルオリジンとは? まず、シングルオリジンとは何なのかについて詳しくご紹介します。 シングルオリジンとは下記条件で栽培された茶葉のことを指します。お茶の業界で昔から用いられている「自園自製」「生産直売」といった言葉もこのシングルオリジンと似た意味を持っています。 【シングルオリジンの条件】 ・単一農園で作られる ・単一品種の茶葉 シングルオリジンのポイントは、茶葉の栽培から製造までの過程において、生産者自らが、味や香りにテーマを持たせることが可能である、という点にあります。コーヒー・紅茶・チョコレートなど様々な食材で、シングルオリジンという概念は既にあり、生産から一貫したテーマを持って、最終製品となり販売されています。これまで、あまり目に止めなかったシングルオリジンの食材を手にとってみてはいかがでしょうか。   普通のお茶との違いは? 現在、流通する多くのお茶は、複数の茶園で栽培された茶葉同士を混ぜ合わせて作られています。理由は、ブレンドすることで均一で安定した香り、味に仕上げるためです。製造方法の過程によってブレンドされたお茶は、個性が失われる反面、一定の需要に対する安定的な供給を可能にしてきました。 シングルオリジンはまさに逆で、単一の農園、単一の種類によって作られ、最終製品化されるため、土地の違いや品種、造り手である茶師それぞれが持つ個性が最大限に活かされます。よって、シングルオリジンのお茶はブレンドされたお茶よりも、個性的で、味、香りに幅がある独特の風味を醸すお茶になるとされています。   シングルオリジンのお茶の味とは? シングルオリジンはブレンドされた製法のお茶よりも個性が強いとお伝えしましたが、具体的には、どのような違いが生まれるのでしょうか? シングルオリジンのお茶の味について解説します。 シングルオリジンのお茶の味わいの特徴 前述のとおり、シングルオリジンのお茶の特徴は、茶葉の個性を前面に出ている点にあります。苦みが強いもの、渋みが強いもの、旨味や甘味が強いものなど、作り手の嗜好により、茶葉の個性はさまざま。通常のブレンドを想定して作られた茶葉よりも、作家性が強いとも言えます。また、一煎から三煎まで、香りと味わいの変化が強いものが多いのもシングルオリジンの特徴です。 熱湯で淹れるのか、ぬるめの湯で淹れるのか、水で淹れるのかなど、温度によっても味わいが大きく変化します。湯温や抽出時間の違いを試して、自分好みの味、香りを探求できるのもシングルオリジンこその楽しみ方だと言えるでしょう。   シングルオリジンのお茶はどこで楽しめる? 個性や味・香りの変化を楽しめるシングルオリジンのお茶。まだまだ一般的ではないため、どこで購入したらよいかわからないという方も多いでしょう。最後にシングルオリジンのお茶の楽しみ方、これぞシングルオリジンと呼べる茶葉をご紹介します。 カフェでシングルオリジンのお茶を楽しむ...

【ほうじ茶】水出しでおいしく淹れるレシピ

【ほうじ茶】水出しでおいしく淹れるレシピ

香ばしさが特徴のほうじ茶は、寒くなってくる秋から冬にかけての定番アイテムです。独特の味わいと温もりのある液色は、心と体を温めてくれる存在、そんなほうじ茶も、実は緑茶のように冷茶でおいしく飲む方法があることをご存じでしょうか。じっくり水出ししても、香ばしさをしっかりと味わうことが出来ます。今回は、秋冬のイメージが強いほうじ茶の、おいしく水出しする方法を、ご紹介します。 目次 1.おいしい水出しほうじ茶の淹れ方 2.水出しほうじ茶のうれしいポイント!   おいしい水出しほうじ茶の淹れ方 暑い日に飲みたいお茶と言えば、麦茶を思い浮かべる方が多いかもしれません。また、近年は水出しの緑茶を使用する家庭も多く、ティーバッグタイプを中心に手軽に冷茶を味わうシーンが増えています。実はほうじ茶も、水出しでおいしく飲めるお茶のひとつです。簡単な手順で淹れられるため、ほうじ茶が好きな方はぜひ試してみてください。 ほうじ茶を水出しで淹れる場合に必要なアイテムは、以下の3つです。 ①ティーバッグ ②1リットルの水 ③冷水用の容器 ティーバッグは、水出し専用のものが販売されていますが、通常のものでもじっくり時間をかければ、味わい豊かなお茶になります。ティーバッグが出し入れしやすいよう、口の広いものがベストです。 【淹れ方】 じっくり時間をかけて抽出することがポイントの水出し。 基本的な手順は、以下のとおりです。 ①冷水用の容器にティーバッグを入れる ②1リットルの水を上から注ぐ ③数十分~1時間ほど置くと完成 水を沸騰させたり、抽出中に混ぜる必要はありません。茶葉からうま味が抽出されるのをじっくり待ちます。そのまま飲んでも美味しく楽しめますが、香ばしさをより楽しみたい方には、こちらのアレンジレシピがおすすめ。 水出しをしたほうじ茶にミルクとシロップを加えた、アイスミルクほうじ茶です。独特の香ばしさにミルクの優しさが加わり、カフェオレに近い味わいになります。カフェインの摂取量を減らしたい方にもおすすめ。ぜひ、アイスミルクほうじ茶を試してみてください。 水出しでほうじ茶を作るときの注意点 透明なグラスに注いだとき、お茶がきれいに透き通っていると見た目にも涼しさを感じることができます。水出しほうじ茶は、作った後に行うワンポイントで、お茶の透明感を長く保たせることが可能です。ポイントは水出しほうじ茶を作った後、ティーバッグをすぐに取り出すこと。 おいしさや成分を最後まで抽出しようとティーバッグを入れっぱなしにしている方がいますが、おいしさと色を保つため、早めに取り出してください。茶葉は時間が経つにつれ、変質や腐敗が始まります。入れたままにするとほうじ茶がさらに傷みやすくなるため、必ずティーバッグを取り除いた状態で保管しましょう。 とくに夏場は変質が早いため注意。常温で置かず、冷蔵庫で保存し、1日以内に飲み切ることをおすすめします。   水出しほうじ茶のうれしいポイント! 水出しほうじ茶は、暑い日にも独特の香ばしさを楽しめる点に加えて、うれしい成分が二つ含まれています。最後に、ほうじ茶を水出しで飲むメリットを紹介します。 水出しすると、カフェインがさらに減る可能性がある カフェインが気になってお茶やコーヒーを控えてしまうという方にうれしい話。水出しほうじ茶は、カフェインの少ないお茶であるということです。ほうじ茶はもともと茶葉を焙じており、焙じの過程で、カフェインが揮発し、カフェイン含有量が少ない茶が仕上がります。水出しほうじ茶による正確な研究データはありませんが、緑茶での検証例によると、低温で淹れた場合のカフェイン溶出量が少ないというデータが存在します。ほうじ茶は緑茶の茶葉を焙じて作られるため、カフェイン含有量についても、同様の過程を辿ると考えられます。 タンニンも同様に減る可能性がある...

【ほうじ茶】水出しでおいしく淹れるレシピ

香ばしさが特徴のほうじ茶は、寒くなってくる秋から冬にかけての定番アイテムです。独特の味わいと温もりのある液色は、心と体を温めてくれる存在、そんなほうじ茶も、実は緑茶のように冷茶でおいしく飲む方法があることをご存じでしょうか。じっくり水出ししても、香ばしさをしっかりと味わうことが出来ます。今回は、秋冬のイメージが強いほうじ茶の、おいしく水出しする方法を、ご紹介します。 目次 1.おいしい水出しほうじ茶の淹れ方 2.水出しほうじ茶のうれしいポイント!   おいしい水出しほうじ茶の淹れ方 暑い日に飲みたいお茶と言えば、麦茶を思い浮かべる方が多いかもしれません。また、近年は水出しの緑茶を使用する家庭も多く、ティーバッグタイプを中心に手軽に冷茶を味わうシーンが増えています。実はほうじ茶も、水出しでおいしく飲めるお茶のひとつです。簡単な手順で淹れられるため、ほうじ茶が好きな方はぜひ試してみてください。 ほうじ茶を水出しで淹れる場合に必要なアイテムは、以下の3つです。 ①ティーバッグ ②1リットルの水 ③冷水用の容器 ティーバッグは、水出し専用のものが販売されていますが、通常のものでもじっくり時間をかければ、味わい豊かなお茶になります。ティーバッグが出し入れしやすいよう、口の広いものがベストです。 【淹れ方】 じっくり時間をかけて抽出することがポイントの水出し。 基本的な手順は、以下のとおりです。 ①冷水用の容器にティーバッグを入れる ②1リットルの水を上から注ぐ ③数十分~1時間ほど置くと完成 水を沸騰させたり、抽出中に混ぜる必要はありません。茶葉からうま味が抽出されるのをじっくり待ちます。そのまま飲んでも美味しく楽しめますが、香ばしさをより楽しみたい方には、こちらのアレンジレシピがおすすめ。 水出しをしたほうじ茶にミルクとシロップを加えた、アイスミルクほうじ茶です。独特の香ばしさにミルクの優しさが加わり、カフェオレに近い味わいになります。カフェインの摂取量を減らしたい方にもおすすめ。ぜひ、アイスミルクほうじ茶を試してみてください。 水出しでほうじ茶を作るときの注意点 透明なグラスに注いだとき、お茶がきれいに透き通っていると見た目にも涼しさを感じることができます。水出しほうじ茶は、作った後に行うワンポイントで、お茶の透明感を長く保たせることが可能です。ポイントは水出しほうじ茶を作った後、ティーバッグをすぐに取り出すこと。 おいしさや成分を最後まで抽出しようとティーバッグを入れっぱなしにしている方がいますが、おいしさと色を保つため、早めに取り出してください。茶葉は時間が経つにつれ、変質や腐敗が始まります。入れたままにするとほうじ茶がさらに傷みやすくなるため、必ずティーバッグを取り除いた状態で保管しましょう。 とくに夏場は変質が早いため注意。常温で置かず、冷蔵庫で保存し、1日以内に飲み切ることをおすすめします。   水出しほうじ茶のうれしいポイント! 水出しほうじ茶は、暑い日にも独特の香ばしさを楽しめる点に加えて、うれしい成分が二つ含まれています。最後に、ほうじ茶を水出しで飲むメリットを紹介します。 水出しすると、カフェインがさらに減る可能性がある カフェインが気になってお茶やコーヒーを控えてしまうという方にうれしい話。水出しほうじ茶は、カフェインの少ないお茶であるということです。ほうじ茶はもともと茶葉を焙じており、焙じの過程で、カフェインが揮発し、カフェイン含有量が少ない茶が仕上がります。水出しほうじ茶による正確な研究データはありませんが、緑茶での検証例によると、低温で淹れた場合のカフェイン溶出量が少ないというデータが存在します。ほうじ茶は緑茶の茶葉を焙じて作られるため、カフェイン含有量についても、同様の過程を辿ると考えられます。 タンニンも同様に減る可能性がある...

ほうじ茶に含まれるカフェイン量は?

ほうじ茶に含まれるカフェイン量は?

目次 1.ほうじ茶とは 2.ほうじ茶にはカフェインが含まれているの? 3.ほうじ茶のカフェインは他の種類のお茶と比べて少ないの? 4.ほうじ茶に含まれるカフェインが気になる日常ケース3選 5.低カフェイン、ノンカフェインでおすすめのほうじ茶 6.まとめ ほうじ茶とは ほうじ茶は香ばしい香りと味わいが特徴です。スイーツやラテなどのフレーバーで目にする機会が増えたほうじ茶。簡単に説明すると、緑茶を焙じて(焙煎)したお茶のことです。火を入れることで、緑色の葉が褐色した茶色に変化し、水の色も麦茶や烏龍茶のような茶色になります。また、焙じることでお茶に含まれるタンニンと呼ばれる苦味の成分が揮発するため、渋さや苦味が少なく、香ばしさが際立ちます。 ほうじ茶にはカフェインが含まれているの? 結論から言うと、ほうじ茶にはカフェインが含まれています。ほうじ茶を作る過程で、タンニンとともにカフェインも揮発しますが、0ではありません。コーヒーに比べてはるかに少ない量ですが、お茶の木、葉から作られているほうじ茶にはカフェインが微量に含まれているのです。 ほうじ茶のカフェインは他の種類のお茶と比べて少ないの? ほうじ茶には、液体100mlあたり20mgのカフェインが含まれています。全体の比率で言うと0.02%です。普段使っている茶器を目安にすると、次のような量になります。・湯呑み(約120ml)でほうじ茶を飲む場合:カフェイン量24mg・マグカップ(約250ml)でほうじ茶を飲む場合:カフェイン量50mg では、他の種類のお茶、飲み物と比べたら、どうでしょうか。<h2>お茶の種類/100ml当たりに含まれるカフェイン量は以下の通りです。 玉露/160mgコーヒー/60mg紅茶/30mg煎茶/20mg烏龍茶/20mgほうじ茶/20mg玄米茶/10mg麦茶/10mg 玉露はほうじ茶の8倍、コーヒーはほうじ茶の3倍、紅茶はほうじ茶の1.5倍のカフェインが含まれています。一般的に飲まれている煎茶や烏龍茶とは同程度、反対に、番茶や玄米茶のカフェイン量はほうじ茶の半分で、麦茶はカフェインゼロです。 では、ほうじ茶のカフェインが少ないと思われる理由は何でしょうか。その理由は、ほうじ茶の製法にあります。ほうじ茶は、緑茶を強火で炒って作るお茶です。緑茶は、その収穫時期によって名前が異なります。一番茶=新茶:4月〜5月に摘まれる各年のお茶。1年のうちで最も質が良いと言われ、甘い爽やかな香りが特徴。二番茶:5〜6月ごろに摘採されるお茶。三番茶:二番茶の収穫の1ヶ月後に摘採されるお茶。秋冬番茶:秋以降に摘採されるお茶。新茶はその年の一番上質なお茶として扱われ、相対的に高値で取引されます。淡い萌黄色の葉を生かすため、蒸して煎茶として商品化されることが多いです。反対に、焙じて作るほうじ茶づくりの多くは、二番茶以降の葉が使われます。二番茶以降、徐々にカテキン含有量が増え、緑茶として飲むと、苦味が強くなってきます。二番茶以降は、カテキンが増えていく一方、カフェイン量は徐々に減っていきます。さらに、茶葉を炒ることでカフェインの量も減少するため、ほうじ茶のカフェイン量が少ない、と言われているのです。 ほうじ茶に含まれるカフェインが気になるケース3選 1. 妊娠中の女性:1日200mg〜250mg2. 子供  :4歳〜12歳→45mg〜85mg未満/1日、13歳以上→2.5mg/kg体重未満/1日3. 就寝前. :摂取を控えた方が良い※量の目安は各種機関が異なる数値を出しており、上記数値が絶対的基準ではないことをご理解ください。詳しくは各章で解説します。 1. 妊娠中の女性 妊娠中の方のカフェイン摂取については、大量摂取は厳禁ですが、禁止する必要がある訳ではありません。1日にほうじ茶2杯程度であれば、影響は少ないと言えるかと思います。カフェイン摂取により妊婦さん自身の体や胎児への影響が出るとされていますが、推奨さ量を超えない量であれば、影響を与える可能性は低いからです。では、カフェイン摂取に伴い、身体に影響が出る量とはどの程度のものでしょうか。カフェイン摂取による妊婦さん自身の変化は以下のようなものが起きると言われています。• めまい• 心拍数の増加• 吐き気•...

ほうじ茶に含まれるカフェイン量は?

目次 1.ほうじ茶とは 2.ほうじ茶にはカフェインが含まれているの? 3.ほうじ茶のカフェインは他の種類のお茶と比べて少ないの? 4.ほうじ茶に含まれるカフェインが気になる日常ケース3選 5.低カフェイン、ノンカフェインでおすすめのほうじ茶 6.まとめ ほうじ茶とは ほうじ茶は香ばしい香りと味わいが特徴です。スイーツやラテなどのフレーバーで目にする機会が増えたほうじ茶。簡単に説明すると、緑茶を焙じて(焙煎)したお茶のことです。火を入れることで、緑色の葉が褐色した茶色に変化し、水の色も麦茶や烏龍茶のような茶色になります。また、焙じることでお茶に含まれるタンニンと呼ばれる苦味の成分が揮発するため、渋さや苦味が少なく、香ばしさが際立ちます。 ほうじ茶にはカフェインが含まれているの? 結論から言うと、ほうじ茶にはカフェインが含まれています。ほうじ茶を作る過程で、タンニンとともにカフェインも揮発しますが、0ではありません。コーヒーに比べてはるかに少ない量ですが、お茶の木、葉から作られているほうじ茶にはカフェインが微量に含まれているのです。 ほうじ茶のカフェインは他の種類のお茶と比べて少ないの? ほうじ茶には、液体100mlあたり20mgのカフェインが含まれています。全体の比率で言うと0.02%です。普段使っている茶器を目安にすると、次のような量になります。・湯呑み(約120ml)でほうじ茶を飲む場合:カフェイン量24mg・マグカップ(約250ml)でほうじ茶を飲む場合:カフェイン量50mg では、他の種類のお茶、飲み物と比べたら、どうでしょうか。<h2>お茶の種類/100ml当たりに含まれるカフェイン量は以下の通りです。 玉露/160mgコーヒー/60mg紅茶/30mg煎茶/20mg烏龍茶/20mgほうじ茶/20mg玄米茶/10mg麦茶/10mg 玉露はほうじ茶の8倍、コーヒーはほうじ茶の3倍、紅茶はほうじ茶の1.5倍のカフェインが含まれています。一般的に飲まれている煎茶や烏龍茶とは同程度、反対に、番茶や玄米茶のカフェイン量はほうじ茶の半分で、麦茶はカフェインゼロです。 では、ほうじ茶のカフェインが少ないと思われる理由は何でしょうか。その理由は、ほうじ茶の製法にあります。ほうじ茶は、緑茶を強火で炒って作るお茶です。緑茶は、その収穫時期によって名前が異なります。一番茶=新茶:4月〜5月に摘まれる各年のお茶。1年のうちで最も質が良いと言われ、甘い爽やかな香りが特徴。二番茶:5〜6月ごろに摘採されるお茶。三番茶:二番茶の収穫の1ヶ月後に摘採されるお茶。秋冬番茶:秋以降に摘採されるお茶。新茶はその年の一番上質なお茶として扱われ、相対的に高値で取引されます。淡い萌黄色の葉を生かすため、蒸して煎茶として商品化されることが多いです。反対に、焙じて作るほうじ茶づくりの多くは、二番茶以降の葉が使われます。二番茶以降、徐々にカテキン含有量が増え、緑茶として飲むと、苦味が強くなってきます。二番茶以降は、カテキンが増えていく一方、カフェイン量は徐々に減っていきます。さらに、茶葉を炒ることでカフェインの量も減少するため、ほうじ茶のカフェイン量が少ない、と言われているのです。 ほうじ茶に含まれるカフェインが気になるケース3選 1. 妊娠中の女性:1日200mg〜250mg2. 子供  :4歳〜12歳→45mg〜85mg未満/1日、13歳以上→2.5mg/kg体重未満/1日3. 就寝前. :摂取を控えた方が良い※量の目安は各種機関が異なる数値を出しており、上記数値が絶対的基準ではないことをご理解ください。詳しくは各章で解説します。 1. 妊娠中の女性 妊娠中の方のカフェイン摂取については、大量摂取は厳禁ですが、禁止する必要がある訳ではありません。1日にほうじ茶2杯程度であれば、影響は少ないと言えるかと思います。カフェイン摂取により妊婦さん自身の体や胎児への影響が出るとされていますが、推奨さ量を超えない量であれば、影響を与える可能性は低いからです。では、カフェイン摂取に伴い、身体に影響が出る量とはどの程度のものでしょうか。カフェイン摂取による妊婦さん自身の変化は以下のようなものが起きると言われています。• めまい• 心拍数の増加• 吐き気•...

紅茶が持つ効果・効能とは

紅茶が持つ効果・効能とは

紅茶には緑茶と違う成分が豊富に含まれており、その効能も多くあるようです。一方で、過度な摂取が原因で副作用が起こる可能性もあります。この記事では、紅茶に含まれる成分・効能について確認しながら、飲み方の注意点についても紹介しています。 目次 1.紅茶に含まれている主成分 2.紅茶によって得られる効能   紅茶に含まれている主成分 紅茶に含まれている主な成分は、タンニン・カフェイン・テアニンなどが挙げられます。ここでは、この3つの成分の含有量と効能について見ていきましょう。 タンニン タンニンはポリフェノールの一種で、渋味を感じる成分として知られています。紅茶に含まれているタンニンは、平均で14.3%程度。含有量は産地によって異なり、少ないもので約8.4%、多いものでは約18.2%で、紅茶のおよそ1割~2割程度の成分がタンニンであることが分かります。 紅茶のタンニンには未酸化のカテキンや、発酵する過程で生成されたテアフラビン・テアルビジンが含まれています。 タンニンは、抗がん性・抗酸化性・抗菌性の作用を持つだけでなく、鉄分の吸収を緩やかにする作用もあるとされています。 カフェイン カフェインの代表格と言えばコーヒーですが、紅茶にも含まれており、その含有量は平均で約3.3%程度です。含有量が少ない産地で約2.6%、多いものでも約3.9%程度で、ダージリンティーやセイロンティーではほとんど差がありません。 カフェインには強い利尿作用がある一方、脳や筋肉を刺激する興奮作用があります。眠気やだるさを軽減する目的として、医薬品や清涼飲料水などに使われており、摂取後に運動すれば脂肪の排出を促し、ダイエット効果があるともいわれています。 ただし、カフェインは過剰摂取によって中毒症状を引き起こす可能性が指摘されているため、過度な摂取は注意が必要です。健康な人では1日あたり200mg(紅茶4杯程度)であれば問題ないとされています。 テアニン テアニンは、たんぱく質に含まれているアミノ酸の一種で、紅茶の甘みを左右しています。テアニンは含有量の少ない産地で約200mg、多い産地で800mg程度です。血圧の上昇を抑えることや脳・神経機能の調整に効果があるのでは、と期待されています。   紅茶によって得られる効能 紅茶成分の効能は多くあり、近年では健康効果に関するさまざまな研究が行われています。ここでは、紅茶の摂取による主な効能について見ていきましょう。 血糖値のコントロール パンやご飯などの炭水化物は、アミラーゼ・マルターゼ・スクラーゼなどの酵素によって糖に分解、吸収されます。血糖値の急激な上昇は、その分解が急激に進行することで起こります。紅茶を飲むと、酵素の活動を抑制するため糖の吸収が緩やかになり、血糖値の上昇を抑えられる可能性が指摘されています。 脂質の吸収を抑えやすい 紅茶に含まれるポリフェノールは脂肪の分解を抑制するため、脂肪の吸収を抑える効果が あるとされています。同じ茶葉から作られる緑茶や烏龍茶などと比較した実験で、紅茶の摂取による結果が、最も脂肪の吸収を抑えたようです。 カフェインの過剰摂取とならないように、食事やお菓子と一緒に適切な量を守って飲むことでメタボ対策にも役立つかもしれません。 風邪やインフルエンザの予防 紅茶に含まれるポリフェノールは殺菌・抗菌作用 があるといわれているため、風邪やインフルエンザ予防にも効果があると考えられています。ただし、研究段階であり完全に断定されているものではありません。手洗い・うがい を正しく行い、一般的な予防法と組み合わせることで効果の向上が期待できるかもしれません。...

紅茶が持つ効果・効能とは

紅茶には緑茶と違う成分が豊富に含まれており、その効能も多くあるようです。一方で、過度な摂取が原因で副作用が起こる可能性もあります。この記事では、紅茶に含まれる成分・効能について確認しながら、飲み方の注意点についても紹介しています。 目次 1.紅茶に含まれている主成分 2.紅茶によって得られる効能   紅茶に含まれている主成分 紅茶に含まれている主な成分は、タンニン・カフェイン・テアニンなどが挙げられます。ここでは、この3つの成分の含有量と効能について見ていきましょう。 タンニン タンニンはポリフェノールの一種で、渋味を感じる成分として知られています。紅茶に含まれているタンニンは、平均で14.3%程度。含有量は産地によって異なり、少ないもので約8.4%、多いものでは約18.2%で、紅茶のおよそ1割~2割程度の成分がタンニンであることが分かります。 紅茶のタンニンには未酸化のカテキンや、発酵する過程で生成されたテアフラビン・テアルビジンが含まれています。 タンニンは、抗がん性・抗酸化性・抗菌性の作用を持つだけでなく、鉄分の吸収を緩やかにする作用もあるとされています。 カフェイン カフェインの代表格と言えばコーヒーですが、紅茶にも含まれており、その含有量は平均で約3.3%程度です。含有量が少ない産地で約2.6%、多いものでも約3.9%程度で、ダージリンティーやセイロンティーではほとんど差がありません。 カフェインには強い利尿作用がある一方、脳や筋肉を刺激する興奮作用があります。眠気やだるさを軽減する目的として、医薬品や清涼飲料水などに使われており、摂取後に運動すれば脂肪の排出を促し、ダイエット効果があるともいわれています。 ただし、カフェインは過剰摂取によって中毒症状を引き起こす可能性が指摘されているため、過度な摂取は注意が必要です。健康な人では1日あたり200mg(紅茶4杯程度)であれば問題ないとされています。 テアニン テアニンは、たんぱく質に含まれているアミノ酸の一種で、紅茶の甘みを左右しています。テアニンは含有量の少ない産地で約200mg、多い産地で800mg程度です。血圧の上昇を抑えることや脳・神経機能の調整に効果があるのでは、と期待されています。   紅茶によって得られる効能 紅茶成分の効能は多くあり、近年では健康効果に関するさまざまな研究が行われています。ここでは、紅茶の摂取による主な効能について見ていきましょう。 血糖値のコントロール パンやご飯などの炭水化物は、アミラーゼ・マルターゼ・スクラーゼなどの酵素によって糖に分解、吸収されます。血糖値の急激な上昇は、その分解が急激に進行することで起こります。紅茶を飲むと、酵素の活動を抑制するため糖の吸収が緩やかになり、血糖値の上昇を抑えられる可能性が指摘されています。 脂質の吸収を抑えやすい 紅茶に含まれるポリフェノールは脂肪の分解を抑制するため、脂肪の吸収を抑える効果が あるとされています。同じ茶葉から作られる緑茶や烏龍茶などと比較した実験で、紅茶の摂取による結果が、最も脂肪の吸収を抑えたようです。 カフェインの過剰摂取とならないように、食事やお菓子と一緒に適切な量を守って飲むことでメタボ対策にも役立つかもしれません。 風邪やインフルエンザの予防 紅茶に含まれるポリフェノールは殺菌・抗菌作用 があるといわれているため、風邪やインフルエンザ予防にも効果があると考えられています。ただし、研究段階であり完全に断定されているものではありません。手洗い・うがい を正しく行い、一般的な予防法と組み合わせることで効果の向上が期待できるかもしれません。...

日本茶とは。日本茶の種類と特徴について。

日本茶とは。日本茶の種類と特徴について。

知れば知るほど、面白い日本茶の世界。栽培や加工の方法により、種類が分けられ、味、香りも全く異なってきます。渋味が苦手な方でもおいしく飲めるものや、圧倒的な香ばしさが楽しめるお茶など。お茶は種類が豊富で、飲み手を選ばない懐の広さが特徴です。 今回は、日本茶の基本的な知識と主な種類についてご紹介。それぞれの特徴に触れています。ぜひ、お茶選びの参考にしてみてください。 目次 1.そもそもの日本茶とは 2.日本茶(煎茶)ができるまで 3.日本茶の種類   そもそもの日本茶とは 日本茶の歴史、その起源は奈良時代に遡ります。中国より渡来したお茶の文化が広まり、鎌倉時代頃から茶樹の栽培が盛んに行われはじめ、時代の流行とともに日本各地で愛飲されるようになりました。 茶葉の加工(加熱)方法は大きく「蒸し」、「炒り」がありますが、日本茶は一般的に蒸して作る緑茶を指す呼称として用いられることが多く、炒り(釜炒り)製法を用いる日本以外の国(特に茶の発祥地として知られる中国)の緑茶と区別して用いられています。日本茶と中国茶は同じチャノキ(茶樹)の葉を使用していますが、その味、香り、色の違いの大部分は発酵の止め方で決まり、日本茶と中国茶の製法により生まれます。緑茶のことを別名「不発酵茶」と呼び、茶葉を蒸したり炒ったりして加熱することで、発酵を止めたお茶全般をさします。日本茶の茶葉やお茶が鮮やかな緑色なのは、蒸して発酵を止めていることによるものです。   日本茶(煎茶)ができるまで 皆さんが普段飲む日本茶が作られる工程は、単純に「茶葉を摘み取って乾燥させて終わり」ではありません。摘む・蒸す・揉む・乾かすと複数の工程を経て、荒茶と呼ばれる、皆さんが商品として手に取るお茶の前段階の状態になります。商品として店頭に並ぶお茶は仕上げ茶と呼ばれており、荒茶の状態の茶葉に合組・選別・火入れなどの更なる工程を加え作られます。最も馴染みの深い日本茶である「煎茶」ができるまでの工程について紹介すると、 ①茶葉を摘む 茶摘みは手で摘む「手摘み」と「機械摘み」があり、指先で丁寧に摘んでいく「手摘み茶」は希少であり高価なお茶です。また、産地ごとに茶を摘む時期は異なり、緯度の低い鹿児島では3月〜4月、静岡では4月下旬〜5月上旬に新茶(一番茶)シーズンを迎えます。 ②蒸す 茶葉が発酵しないよう、蒸して茶葉の酸化酵素のはたらきを止めるための工程が蒸しの作業です。茶葉が新鮮なうちに行う必要があるため、茶摘みの後、20時間以内に行われます。 ③揉みと乾燥 蒸した茶葉を揉むことで、茶葉の繊維をほぐしつつ、お茶内部の水分を揉み出し、一定の温度を保ったまま乾燥させることで、健康成分が維持されたまま乾いていきます。揉む工程も細かく分けると4つの段階があり、作業内容はそれぞれ以下のとおりです。 ・粗揉(そじゅう)…熱風を当てながら、強く揉んで茶葉を乾かす ・揉捻(じゅうねん)…力を加えながら揉み、茶葉の水分量を均一にする ・中揉(ちゅうじゅう)…再度、熱風を当てながら揉み、お茶を縒(よ)る ・精揉(せいじゅう)…茶葉に熱と力を加え、細長く成形しながら揉む 生茶葉の4分の1~5分の1程度の水分量になるまでしっかり乾かすと、荒茶と呼ばれる状態になります。 ④選別 荒茶は、そのままの状態では茎や粉など香りが異なる部分も含まれているため、選別作業で取り除かなくてはなりません。また、大きさ自体も大小さまざまなので、ふるい分けて切断し、形をきれいに整えていきます。 ⑤火入れ 荒茶をさらに乾燥させ、お茶特有の味や香りを引き出す作業が「火入れ」です。火入れの仕方によって、同じお茶でも風味が大きく変わります。火入れは製茶問屋の腕の見せどころだといえるでしょう。 ⑥合組(ごうぐみ) 合組は、荒茶をブレンドすることで、均一な品質で安定した量の製品を提供するための重要な作業です。また、産地・品種・蒸し具合などが違う荒茶の特徴をしっかりと見定めて鑑別することで、より単一では作れない味や香りのお茶を作り出します。...

日本茶とは。日本茶の種類と特徴について。

知れば知るほど、面白い日本茶の世界。栽培や加工の方法により、種類が分けられ、味、香りも全く異なってきます。渋味が苦手な方でもおいしく飲めるものや、圧倒的な香ばしさが楽しめるお茶など。お茶は種類が豊富で、飲み手を選ばない懐の広さが特徴です。 今回は、日本茶の基本的な知識と主な種類についてご紹介。それぞれの特徴に触れています。ぜひ、お茶選びの参考にしてみてください。 目次 1.そもそもの日本茶とは 2.日本茶(煎茶)ができるまで 3.日本茶の種類   そもそもの日本茶とは 日本茶の歴史、その起源は奈良時代に遡ります。中国より渡来したお茶の文化が広まり、鎌倉時代頃から茶樹の栽培が盛んに行われはじめ、時代の流行とともに日本各地で愛飲されるようになりました。 茶葉の加工(加熱)方法は大きく「蒸し」、「炒り」がありますが、日本茶は一般的に蒸して作る緑茶を指す呼称として用いられることが多く、炒り(釜炒り)製法を用いる日本以外の国(特に茶の発祥地として知られる中国)の緑茶と区別して用いられています。日本茶と中国茶は同じチャノキ(茶樹)の葉を使用していますが、その味、香り、色の違いの大部分は発酵の止め方で決まり、日本茶と中国茶の製法により生まれます。緑茶のことを別名「不発酵茶」と呼び、茶葉を蒸したり炒ったりして加熱することで、発酵を止めたお茶全般をさします。日本茶の茶葉やお茶が鮮やかな緑色なのは、蒸して発酵を止めていることによるものです。   日本茶(煎茶)ができるまで 皆さんが普段飲む日本茶が作られる工程は、単純に「茶葉を摘み取って乾燥させて終わり」ではありません。摘む・蒸す・揉む・乾かすと複数の工程を経て、荒茶と呼ばれる、皆さんが商品として手に取るお茶の前段階の状態になります。商品として店頭に並ぶお茶は仕上げ茶と呼ばれており、荒茶の状態の茶葉に合組・選別・火入れなどの更なる工程を加え作られます。最も馴染みの深い日本茶である「煎茶」ができるまでの工程について紹介すると、 ①茶葉を摘む 茶摘みは手で摘む「手摘み」と「機械摘み」があり、指先で丁寧に摘んでいく「手摘み茶」は希少であり高価なお茶です。また、産地ごとに茶を摘む時期は異なり、緯度の低い鹿児島では3月〜4月、静岡では4月下旬〜5月上旬に新茶(一番茶)シーズンを迎えます。 ②蒸す 茶葉が発酵しないよう、蒸して茶葉の酸化酵素のはたらきを止めるための工程が蒸しの作業です。茶葉が新鮮なうちに行う必要があるため、茶摘みの後、20時間以内に行われます。 ③揉みと乾燥 蒸した茶葉を揉むことで、茶葉の繊維をほぐしつつ、お茶内部の水分を揉み出し、一定の温度を保ったまま乾燥させることで、健康成分が維持されたまま乾いていきます。揉む工程も細かく分けると4つの段階があり、作業内容はそれぞれ以下のとおりです。 ・粗揉(そじゅう)…熱風を当てながら、強く揉んで茶葉を乾かす ・揉捻(じゅうねん)…力を加えながら揉み、茶葉の水分量を均一にする ・中揉(ちゅうじゅう)…再度、熱風を当てながら揉み、お茶を縒(よ)る ・精揉(せいじゅう)…茶葉に熱と力を加え、細長く成形しながら揉む 生茶葉の4分の1~5分の1程度の水分量になるまでしっかり乾かすと、荒茶と呼ばれる状態になります。 ④選別 荒茶は、そのままの状態では茎や粉など香りが異なる部分も含まれているため、選別作業で取り除かなくてはなりません。また、大きさ自体も大小さまざまなので、ふるい分けて切断し、形をきれいに整えていきます。 ⑤火入れ 荒茶をさらに乾燥させ、お茶特有の味や香りを引き出す作業が「火入れ」です。火入れの仕方によって、同じお茶でも風味が大きく変わります。火入れは製茶問屋の腕の見せどころだといえるでしょう。 ⑥合組(ごうぐみ) 合組は、荒茶をブレンドすることで、均一な品質で安定した量の製品を提供するための重要な作業です。また、産地・品種・蒸し具合などが違う荒茶の特徴をしっかりと見定めて鑑別することで、より単一では作れない味や香りのお茶を作り出します。...